姿勢や運動、バランスと脳機能の関係を専門家が解説。認知機能や集中力とのつながり、セルフチェックや改善方法まで分かりやすく紹介します。
物忘れや集中力の低下、疲れやすさなどの不調は“身体の問題”“姿勢の問題”“運動不足の問題”と考えられることが多いかもしれません。
しかし実際には、これらは別々の問題ではなく、脳と身体が密接に関係して起きている可能性があります。」
① 最近こんな悩みはありませんか?
- 物忘れが増えた
- 集中力が続かない
- 疲れやすい、やる気が出ない
- 姿勢が悪いと感じる
- ふらつきやバランスの悪さが気になる
これらの症状は、一般的に「姿勢の悪さ」や「筋肉の問題」と考えられることが多いですが、
実はその背景には【脳の働き(神経のバランス)】が関係している可能性があります。
② 結論:脳は“身体とセット”で働いている
脳の機能は単独で働いているわけではありません。
姿勢・運動・バランスなどの身体機能と統合されて初めて正常に働きます。
この考え方が
「脳バランス療法」です。
※「本記事でいう“脳バランス療法”とは、姿勢・運動・バランスなどの身体機能と脳の働きを統合的に捉え、全体の機能改善を目指す考え方を指します。」
※「この考え方は、機能神経学(Functional Neurology)と呼ばれる分野からヒントを得て活用しています。」
③ 認知機能とは何か
認知機能とは、
- 記憶
- 判断
- 注意力
- 理解力
など、人が日常生活を送る上で必要な脳の働きです。
これらは加齢だけで低下するわけではなく、
- 運動不足
- 姿勢の崩れ
- 感覚入力の低下
- 長時間の携帯・PCの使用
などによっても影響を受けます。
④ 姿勢と脳の関係
姿勢が崩れると、身体には以下の変化が起きます。
- 神経伝達の低下
- 血流の低下
- 感覚入力の乱れ

特に猫背やストレートネック等の骨格の歪みでは
脳への情報伝達がスムーズに行われなくなり、
- 集中力低下
- 思考の低下
につながる可能性があります。
⑤ 運動と脳の関係
運動は筋肉だけでなく、脳にも大きな影響を与えます。
- 血流の増加
- 酸素供給の向上
- 神経ネットワークの活性化
適切な運動は
- 記憶力
- 判断力
- 集中力
の維持・向上に関係しています。
⑥ バランス機能(脳の統合力)
バランス能力は単なる「安定性」ではなく、感覚・運動・姿勢制御が統合された機能になります。
3つの機能が主だって作用しています。
- 三半規管(耳の奥)
- 小脳
- 体幹
これらが連携して働くことで成り立ちます。
この統合が乱れると脳の処理能力にも影響してしまいます。
つまり
バランス=脳の状態の指標

とも考えられ、どれだけ身体をコントロールできるのかを表す指標になります。
低下すると、日常生活での身体への負担が増えてしまいます。
⑦ セルフチェック
以下に当てはまるものはありますか?
※下記の内容は、適切な刺激により脳の可塑性により改善が行えるので、気軽にチェックしてみてください。
■バランス・動作
□片足立ちが10秒以上安定しない
□目を閉じるとふらつく
□バランス運動が苦手・不安定
□歩いているとフラつくことがある
■姿勢・身体コントロール
□姿勢を維持するのがつらい
□気づくと同じ姿勢で固まっている
□身体が左右どちらかに偏る感覚がある
□座るときに脚を組んでしまう
■身体の認識
□自分の身体の位置が分かりづらい
□動きがズレる・思った通りに動かせない
□鏡を見ないと姿勢が分からない
□力の入れ具合が分からない(強すぎ・弱すぎ)
□力がずっと入ってしまう
■脳機能に関わるサイン
□集中力が続かない
□疲れやすい
□思考がまとまりにくい
該当項目が
1~2個なら注意レベル
3~4個なら改善必要
5個以上又は明らかに動作に問題を感じる場合は専門的評価を推奨します。
これらは単一で評価するわけではなく、複数の項目から総合的に判断されるので、人それぞれが違う内容になります。
また要注意の項目もあり最低ラインでの評価になりますので、不安があるい場合は該当する可能性があると思われた方がよいと思います。
⑧ 改善のためにできること
まずはシンプルに始めてください。
■姿勢を整える
- 骨盤・背骨の位置を意識する
■軽い運動を取り入れる
- 軽いジョギング
- 軽い筋トレ
■バランス刺激を入れる
- 片足立ち
- 体幹トレーニング
「少し刺激を入れる」ことが重要です
当院では次のように考えています。
ここまでお伝えした内容を踏まえて
「当院では、脳と身体の機能改善を目的とした施術を行っています。
それは、身体の機能は施術だけで大きく変わるものではなく、
日常の動きや習慣、適切な運動や刺激によって徐々に変化していきます。
そのため、施術によるサポートに加えご自身で取り組んでいただく運動やセルフケアも重要と考えています。
一緒に身体を変えていくという意識を持っていただくことで、より良い変化につながると考えています。」
⑨ 詳しく知りたい方へ
それぞれの内容は別記事で詳しく解説しています。
- 認知機能について
姿勢不良やバランス機能の低下は思考力に影響する? - 姿勢・バランスについて
- 運動と脳の関係
なかなか治らない理由 回復の仕組みとリハビリの進め方を解説
⑩ まとめ
- 脳は単独で働いているわけではない
- 姿勢・運動・バランスと密接に関係している
- 身体を整えることで脳機能にも良い影響が期待できる
これが「脳バランス療法」の考え方です
今の不調を「筋肉や姿勢だけの問題」と考えるのではなく、
脳と身体の関係から見直すことが重要です。
■ FAQ
Q1. 認知機能は運動で改善しますか?
A. 適切な運動は脳の血流や神経活動に影響し、認知機能の維持・向上に関係するとされています。詳しくは「運動と脳の関係」の記事で解説しています。
Q2. 姿勢が悪いと脳に影響はありますか?
A. 姿勢の崩れは神経伝達や血流に影響する可能性があり、集中力や思考にも関係することがあります。詳しくは関連記事をご覧ください。
Q3. バランス能力と脳は関係ありますか?
A. バランス機能は前庭や小脳などの働きと関係しており、脳の統合機能の一部と考えられています。
Q4. 若い人でも脳機能は低下しますか?
A. 運動不足や姿勢の崩れにより、年齢に関係なく集中力や認知機能が低下する可能性があります。





